国際情勢 international affairs 2005 2 5
多くの日本人には、国連(United Nations)への幻想があります。
しかし、これは、幻想であって、それ以上のものではありません。
そもそも、「United Nations」を、「国連」と訳したのが幻想であって、
正しくは、「連合国」と訳すべきだったのです。
第二次世界大戦において、アメリカは、一人勝ちでした。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ソ連、中国は、
第二次世界大戦の戦場となって、ボロボロになっていたのです。
だから、第二次世界大戦において、アメリカは、完全な「一人勝ち」でした。
アメリカは、今頃になって、単独行動主義を言い出していますが、
第二次世界大戦後において、完全な「単独行動主義」ができたのです。
それなのに、なぜ、国連を作ったのか。
その意味や背景を考えるべきです。
「世界大戦という悲劇を繰返さないために、
そして世界平和のために、国連を作った。」
これでは、高校生の回答です。
大学生レベルでは、不合格となります。
「もう一度、国際情勢の背景を検討すべき」と言われるでしょう。
もちろん、国際的な「災害援助、教育、福祉」のためには、
国連が必要でしょう。
しかし、それ以上は不要です。